用語集¶
- Anonymisation
- 個人を特定できないように、データに手を加えること。
- Anonymization
- Anonymisation を参照。
- API
- Application Programming Interface を参照。
- Application Programming Interface
- コンピュータプログラムが、別のプログラムと対話するための方法。プログラマーがプログラムに指示を送るときの単位として扱われる。
- AR
- Information Asset Register を参照。
- Attribution License
- 作品の原作者 (帰属) を明記することを要求するライセンス。
- BitTorrent
- BitTorrentは、複数のコンピュータ間での巨大なファイルのやりとりに使う帯域を分散させるためのプロトコルだ。特定の一か所からファイルをダウンロードするのではなく、BitTorrentではピアを使ってお互いにダウンロードできるようにしている。
- Connectivity
- インターネット、中でも特にワールドワイドウェブへの接続と通信が可能であるかどうか。
- Copyright
- 創作物の作者が持つ権利で、自分の作品を他人が使うことを制限する。著作権者は、その作品を他人がどのように使ってよいのかを定める資格がある。
- DAP
- Data Access Protocol を参照。
- Data Access Protocol
- どちらのシステムも書き換えることなく、外部からデータベースへの認証済みアクセスができるようにするプロトコル。
- Data protection legislation
- データ保護法はデータを保護するものではなく、一般市民が自分のプライバシー情報を公開される心配をせずに生活できる権利を守るものだ。この法律は、プライバシー(個人の経済状況や健康状態、支持政党など)や移動の自由、集会の自由などの権利を保護する。たとえば、フィンランドではかつて旅行カードシステムを使っており、読み取り機を使えば公共交通機関での移動記録をすべて見ることができていた。移動の自由の観点からの議論が起こり、旅行カードが収集したデータはデータ保護法のもとで破棄されることになった。
- Database rights
- データベースの中身を他人が読み出したり再利用したりすることを禁じる権利。主にヨーロッパの法域に存在する。
- EU
- 欧州連合。
- EU PSI Directive
- PSI 再利用に関するEU指令 、2003/98/EC。 “公的機関が保有する情報が再利用可能であることを確保しなければならない。” Legislative Actions - PSI Directive
- IAR
- Information Asset Register を参照。
- Information Asset Register
IARは、政府や官公庁が保持する大量の情報に関するメタデータをとりまとめて登録したものだ。広義のIARには、データベースや過去のファイル、最近の電子ファイル、統計情報、研究結果なども含まれる。
EU PSI Directive は、公開情報の再利用をしたい人向けに、資源の登録簿を作ることの重要性を認識している。所属するメンバーに、一覧表やポータルなどの何かを提供するよう要求している。こんな要求だ。
Tools that help potential re-users to find documents available for re-use and the conditions for re-use can facilitate considerably the cross-border use of public sector documents. Member States should therefore ensure that practical arrangements are in place that help re-users in their search for documents available for reuse. Assets lists, accessible preferably online, of main documents (documents that are extensively re-used or that have the potential to be extensively re-used), and portal sites that are linked to decentralised assets lists are examples of such practical arrangements.
IARはいろんな方法で構築できる。政府の各省が独自にIARを作って、それを国家のIARにリンクしてもいい。 IARには、公的機関が持つ情報の中でも積極的には公開するつもりのないものも含めることもできる。 そのようにして、どんな情報があってどれがリクエストできるのかを公衆に知らせることができる。
こういったIARを使う側にとって重要なのは、持っている情報を登録する人たちが、可能な限り完全なものを登録することだ。これで、ドキュメントが確実に見つけられるという信頼を得られるようになる。不完全な登録があると、深刻な問題になる。IARの信頼性が落ちてしまい、それを使って情報を探そうという気をそいでしまうことになるからだ。
IARの中のメタデータは包括的なものにし、サーチエンジンがきちんと機能するようにしておくことが重要だ。オープンガバメントデータの精神にのっとると、公共団体はIARを、オープンライセンスのもとで生のデータとして大衆に公開しないといけない。そうすれば民間のハッカーがそのデータを活用して、たとえばサーチエンジンやユーザーインターフェイスを作ってくれるかもしれない。
- Intellectual property rights
- 知的創造物を、その作者に独占させることを認めた権利。知的所有権。
- IP rights
- Intellectual property rights を参照。
- Machine-readable
- 機械可読なフォーマットとは、コンピュータプログラムで簡単に取り出せるようなフォーマットを指す。PDFドキュメントは機械可読だとはいえない。コンピュータできれいにテキストを表示させることはできても、そのテキストにまつわるコンテキストをプログラムが理解するのは極めて難しい。
- Open Data
- オープンデータとは、あらゆる目的で使えるデータのこと。詳細は opendefinition.org を参照。
- Open Government Data
- 政府機関が作った Open data 。これは一般に、通常のビジネスの一環としてとりまとめられたものであると認識されている。個人を特定することはできないし、商業的に敏感なところに違反したりはしていない。オープンガバメントデータは Public Sector Information のサブセットであり、 Public Sector Information のほうがより幅広い範囲を扱う。詳細は http://opengovernmentdata.org を参照。
- Open standards
- 一般に、ライセンスの制約を受けずに自由に使える技術的な標準ととらえられているもの。ベンダー中立な立場で作られた標準規格と解釈されることもある。
- PSI
- Public Sector Information を参照。
- Public domain
- その作品に関する著作権が存在しない。どの法域にも存在しない。
- Public Sector Information
- 公的機関が収集した、あるいは管理する情報。
- Re-use
- 本来の意図とは違う使いかたでコンテンツを使うこと。
- 派生作品を作った人に対して、その作品に元の作品と同じ(あるいはほぼ同じ)ライセンスを課すことを要求するライセンス。
- Tab-separated values
- 表形式のデータを共有するときによく使われる、テキストファイルのフォーマットのひとつ。極めてシンプルで、かつ machine-readable である。
- Web API
- インターネット越しに動かすように作られた API 。